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幻想の武器博物館・掲示板

感想・情報・苦情・間違い指摘・誤植指摘などなど、「常識の範囲内で」なんでもどうぞ。
ただし、書き込み内容に関係なく館長の返信は遅いと思ってください(すみません)。
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■HideBBS■ [無料掲示板作成] [ケータイからアクセス] [メール通知] [画像・動画アップ] [雑談する] [ランキング]


あけましておめでとうございます〜 aibara 【2010/01/10 15:14:46】 HomePage [返信] [編集][削除]
今年もよろしくお願い致します〜

田村麻呂の刀剣について、情報ありがとうございます〜
鞍馬寺の人は「こくしつのたち」とよんでいたのに、なぜ本では「くろうるしのたち」と書いたのか…
とか、坂上宝剣とソハヤノツルギもネットで混同されてますね。
教えて頂いた文献で調べられればよいのですが、調べられるかな?
なんかGoogleの表示順位とかムダに上位だからまちがっちゃいけないですね。

とりあえず水槌さん情報で訂正第一報にして、自分で調べたら第二報だす、みたいな。

今後もご御指導御鞭撻のほどを…

基本「おもしろかったら載せる」、テケトー人間でスイませェん…


こちらに返信 水槌@館長 【2010/01/14 02:25:49】 [編集][削除]
何処の黒漆大刀、というのは、書いた方が良いかと。
直刀は残ってる数が少ないので、すぐに他の例が思いつきませんが、
黒漆太刀だと、国が文化財として指定しているものだけでも、
東京・御嶽神社所蔵のもの、静岡・佐野美術館所蔵のもの、
愛知・猿投神社所蔵のもの、愛媛・大山祇神社所蔵のもの、
と四口もあります。

黒漆は「こくしつ」「くろうるし」とどちらにも訓むので、どちらでも良いような気がしますが、
『日本国語大辞典 第二版』(小学館)は「こくしつの太刀」で採ってますね。
鞍馬寺所蔵の大刀の指定名称は「黒漆剣」で、
『国宝・重要文化財大全』6(毎日新聞社、1999)は「くろうるしけん」と訓んでますが、
先の展覧会図録『特別展 平泉 みちのくの浄土』(2008)は「こくしつけん」と訓んでます。

文化財の指定名称は、いわば国が決めたそのモノの名前なわけですが、
寺伝とは違うものを付けることもあって、困りものです。
どっちを採るかはスタンスに拠ると思うのですが、この場合、お寺に従うのが無難かも知れません。

あと、参考文献を表示するのは、
記述内容の信憑性に関して、その文献に責任転嫁する、という意味合いがあると私も思いますが、
その文献を引用・参照したこと自体は、引用者・参照者の責任です。
当然、何を参照・引用するかは、取捨選択する必要があります。
要は鵜呑みは良くないってことで、お互い気をつけましょう。

でも、ちゃんとウラさえ取れば、「おもしろかったら載せる」は良いんじゃないでしょうか。
私も少し見習わないと…。


黒漆剣、黒漆大刀 aibara 【2010/01/17 19:03:45】 [編集][削除]
鞍馬寺の「担当者」は「こくしつたち」とよんでいました(電話取材w
「当寺では坂上宝剣とはよびません!」と少し感情がありました。
つまり同一視されることも結構あって、心外であると…

「黒漆剣」名称は「刀剣」(カラーブックス175 小笠原信夫:著)でも載っていますね。
剣でも「たち」とよむという話もありますし、これは時代や、地域、研究者、関わっている人で違うのでしょう。

編集方針、スタンスについて語りだすと長くなりますが(笑
今回のものは、光文社新書の「名刀 その由来と伝説」(牧秀彦:著)が笠倉出版の廉価本の引用元かもしれません。ほぼ同じ内容です。

資料の正しさの問題、とか 責任転嫁、というのは一定の価格で売ってる商品(本)の内容を、全て疑う、とか、まずは疑う、というのは作業として無理なので、対価に対しての裏切りとして責任を押し付けますw(金かえせw)

さらに本に書いてあることと水槌さんの言ってる内容のどちらが正しいか、または、そういう説もあるのか(古い文献で、同一視してるものがあるのか、著者を問いただすか…)
「正しい」をもとめるのは非常に困難です。
だから私は「〜であるようだ」を連発しています(笑

かといって今のままではマズイので水槌さんのご意見・情報で、今なおしています。「別だという伝承がある」「そう書いてある本もある」というカンジですね。

私にとっては全てが「不確定」なのです。理系的思考では文化学は証明不可能な存在です。
「全てを(多くを)うけいれ」て「全てを(絶対と)信じない」
「まったくのデタラメ」と「できる限り正しい」の中間をさすらうしかないと思っています。

編集方針、スタンスは文章にしてサイトの前書きに載せて、情報リテラシーの一環とするのもよいかもしれません。


いろいろ考える機会となりました。ありがとうございました。
しかし、追跡調査は結構大変そうです(汗


「まずは疑う」 水槌@館長 【2010/02/05 03:19:23】 [編集][削除]
相変わらず返信が遅くて申し訳ないです。

もちろん、私の言っていることが間違いである可能性もあるので、
これを鵜呑みにしてもいけません。と前置きして…、

本に書かれている内容を「まずは疑う」というのは、人文学の基本です。
(例えば、私の専攻分野の場合、ゼミの新入生が論文を読む練習をする時には、
 引用されている文献や史料を片っ端から確認することが推奨されたりします)
もちろん、専門家ならいざ知らず、趣味でやっている人間が、
一般書の内容を端から端まで疑うのは無理でしょう。
ただ、信用できそうか否かを判断することは、ある程度は可能だと思います。

例えば、参考文献一覧が掲載されているか、そこに原典史料が載っているか、
といったことは基本ですよね。
著者や出版社で信用できそうか見分ける、といったやり方も一般的かと。
当然、限界はありますが。

ちなみに、本を「一定の価格で売っている商品」と捉えたことがあまりなかったので、
これはちょっと新鮮でした。
ただ、そういう感覚で書かれた本の信頼性は、
そうではない本に比べて、極端に低いのではないでしょうか。
それを見分ける必要もあるかと。

この辺り、私が言うまでもないとは思いますが。

さて、「正しさ」の問題ですが、伝説・伝承は、基本的に言説によって構成されているわけですから、
(というか、言説によって構成されている部分にしか、容易にアクセスできない)
どこでそれが言われているか、というレベルでの正確さを求めるしかないと思います。
「『古今著聞集』によれば、」と書き出して、『古今著聞集』に記されている内容だけを述べれば、
それは一般的な意味で「正しい」ことを言っていることになるのではないでしょうか。
(写本の問題などもありますが、その辺は割愛)

『古今著聞集』は岩波の日本古典文学大系に、
『富家語』・『古事談』は同じく新日本古典文学大系に収録されているので、
その記述を確認するのは、それほど難しくありません。
大きめの公立図書館なら大概所蔵していると思います。

とはいえ、確かにこれは手間がかかります。
人文学とは手間がかかるものなのです。
(だからうちの更新はすごく遅い、という言い訳…)

しかし、その手間を惜しむと、aibaraさんが参照した本のライターと同じ誤りを犯すことになります。
もちろん、我々はそれで対価をもらっているわけではないですが、
情報発信者としての責任は一定程度あるはずです。
(特にaibaraさんのサイトはこの道では有名だし、検索でもヒットしやすいので尚更)
aibaraさんもご存じだと思いますが、かつて、白鷹るいさんのサイトでは、
記事の信頼性を高めるために、最低二冊以上の本で確かめる、ということをやっていました。
そういう誠実さが、あのサイトに人を集めていたのだと思います(もちろんそれだけではないですが)。

一方で、本のライターと違って、読み手と双方向にやりとりが出来るのがネットの良いところなわけで、
何かあった時に、私のようなお節介なヤツが書き込みに来て、
それで記事がより正確なものになっていけば、それで良いのではないか、というのが私のスタンスです。
サイトの場合、間違っていたら、すぐに訂正出来るわけですから。

調査・追記・訂正は、お互いまあ気長に。
ちなみに、現状、そちらのサイトの「コクシツノタチ」の項目の内容は、
手元の『古今著聞集』の記述に照らすと「正しくない」です。
(理由は私の最初の書き込みを読めば分かるはずですが、是非『古今著聞集』そのものを参照して下さい)


いろいろ反省しつつ aibara 【2010/02/08 07:41:41】 [編集][削除]
長文を書いて頂き、申し訳ないですね…

なるべく、正しい・まちがっていない表記・内容、そうしたいものです…

影響力という面では、まーなんだか大きそうなので…うーん うーん(悩

前の文章はちとテンション高めですみません〜
今はちょっと体調も悪いので、非常に落ち着いたカンジで

しかし「うのみにしない」これは難しい…
どうしても関連情報が手に入らないようなものもあったり
学者なら許されないないのでしょうけど、ボクは趣味だから
間違っても仕方ないなぁw 学者でも間違えるしなぁ
まぁ、難しいですが、なるべくガンバル、ということで。
ボクは基本スタンスはフリーなんで、良い、とか正しい、とか思った意見にひょいひょい乗り換えますので。ご指導ご鞭撻のほどを…

あけまして 八朔シータ(greenbard) 【2010/01/01 23:31:58】 HomePage [返信] [編集][削除]
おめでとうございます。
昨年末はインフルエンザでダウンしておりました。
その関係で年賀状は28日に投函されておりますので、
まだしばらくお待ちくださればと思います。

ファンタジィ事典、今年もゆるゆるとやって参りたいと思います。
水槌さんも、ご自分のペースでご活躍ください。
今年も、どうぞ、よろしくお願いいたします。


Re:あけまして 水槌@館長 【2010/01/03 01:32:32】 [編集][削除]
おめでとうございます。
年末にインフルエンザとは災難でしたね。
年賀状、本日(2日)届きました。ありがとうございます。
私は帰省してから作り始めたので、例年通り1日の投函です(ダメダメ)。
もうしばらくお待ちいただければと思います。

ファンタジィ事典、楽しみに、でも気長に待ってます。
お互いマイペースで。
更新回数は減っても、水面下では継続的に動こう、というのが今年の目標です。
こちらこそ、今年もよろしくお願い致します。

ちなみに、年賀状での質問ですが、
多分ホントです。一つ差だと思ってましたが二つ差かも。
はぐらかされてしまったので、正確なところは分かりませんが。


Re:あけまして toroia 【2010/01/08 09:45:17】 [編集][削除]
なにをはぐらかしたのですか・・・


いえいえ何でも 水槌@館長 【2010/01/10 03:40:47】 [編集][削除]
うわっ、toroiaさん。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

ご連絡で申し訳ないですが・・・。 NEZ 【2009/08/31 01:23:47】 [返信] [編集][削除]
こんばんは。
神話同盟のNEZです。

ご連絡で掲示板を使用させて頂いて申し訳ありません。
この度神話同盟でオフ会をやることになりました。
9月19日〜20日で名古屋近辺で行うことになっているのですがよろしければ、水槌さんもいかがですか?
参加して頂けるようでしたら、ご連絡頂けるとありがたいです。
以上、よろしくお願い致します。


Re:ご連絡で申し訳ないですが・・・。 NEZ 【2009/09/07 03:01:09】 [編集][削除]
こんばんは。
NEZです。

日程が変更になりました。
22日〜23日です。


お誘いありがとうございます。 水槌@館長 【2009/09/18 01:58:19】 [編集][削除]
相変わらず遅い返信で申し訳ないです。

折角のお誘いですし、メンバー的にも是非とも参加したいのですが、みちのくの住人に名古屋は少々遠いです。
連休中、所用で関東までは南下するのですけれど…。

ただ、年に数回、必要あって関西に行くことがあるので、また誘っていただければと思います。
日程によっては参加できますので。
もちろん、関東オフの開催も心待ちにしております。

それでは、同盟の皆さまによろしくお伝え下さい。


Re:ご連絡で申し訳ないですが・・・。 NEZ 【2009/09/19 01:12:42】 [編集][削除]
こんばんは。
NEZです。
了解しましたー。

残念ですが、またの機会ですね。
関東オフ・・・、高速が1000円の間に是非やっておきたいです。

レーヴァテイン 雪 【2009/07/17 20:58:49】 [返信] [編集][削除]
こんばんわ、はじめまして

レーヴァテインについてなんですが
ヘリオトロープというPCゲームに出ます
詳しくは公式サイトを見て頂ければ助かります

省いて説明しますと

舞台は神玩という力が世界中で何百、何千人程度が使えるようになった破滅に向かってる世界
その世界で主人公は偶然レーヴァテインを拾い
成り行きで世界を助ける

作品内ではレーヴァテインは「災厄の枝」として登場します

説明が下手で申し訳ありません
登録をお願いします


Re:レーヴァテイン 赤銅のカゲロウ@館長 【2009/07/19 01:08:14】 [編集][削除]
雪さん、初めまして。
情報ありがとうございます。
ご紹介いただいたゲームの公式サイト、覗いてみました。

ただ、何か勘違いされているのかも知れませんが、
このサイトは、ある武器名が登場するコンピュータゲーム等々を網羅的に集めているわけではないのです。
そういうのは個人では不可能なので、
その代わりに、検索でヒットしたものの上位100件を集計する、という形を取っています。
ご紹介のゲームが公開されたのは2009年のようですから、
私がレーヴァテインについて検索・集計した2004年にはヒットしなかったものと思われます。

そのため、「登録」というのが何を指しているのか分かりませんが、
当面、ご紹介のゲームを当サイトで扱うことはありません。
(私自身プレイしたことがないゲームですし、残念ながらその予定もありませんので)
今後、レーヴァテインのネット検索二回目を試みた時に、上位100件にヒットすれば、
いただいた情報を参考にしつつ、このサイトでも取り上げさせていただくつもりです。

アルマスについて ASH 【2009/06/25 02:06:12】 [返信] [編集][削除]
初めまして。
大学でロランの歌について触れているのでデュランダルについて調べていたところたどり着きました。
出展の詳細も記してあり興味深く読ませていただきました。

本題のチュルパンの愛剣アルマスについてなのですが、※3の部分で「抜けば玉散る氷の刃」について記憶が曖昧とあったので少し。

このフレーズは里見八犬伝に登場する「村雨丸」の謳い文句だと思われます。
鞘から抜き放つ際に露が刃の表面に浮かび、斬った際の血を洗い流す…といったものだったと思います。
以前読んだ際の記憶を手繰ってますのでソースはありませんが、間違いないと思われます。

すでにご存知でしたらスルーしてください。

これからも一伝説好きとして楽しませていただきます。ありがとうございました。


Re:抜けば玉散る 赤銅のカゲロウ@館長 【2009/06/30 00:59:45】 [編集][削除]
初めまして。こんな辺境の博物館にようこそ。

村雨丸の設定は知っていますが、残念ながら『南総里見八犬伝』そのものは読んだことがありません。
八犬伝モノ?で読んだor見たことがあるのは、2006年のテレビドラマくらい(しかもそんなにちゃんとは見てない)なので、私の記憶に関しては、八犬伝とは別のところで形成されたモノと思われます。
個人的なことを書きますと、小学生の頃は祖父と過ごす時間が多かったので、その頃に見た時代劇(ほぼ毎日のように見ていた)で聞き知ったのではないか、と予想しています。多分ですが。

なお、『八犬伝』初輯の発表は1814年ですが、『日本国語大辞典』「たま散る」の項の用例には『信長記』(1622)や浄瑠璃『嫗山姥』(1712頃)が挙がっているので、刀の形容としてすでによく使われていた「抜けば〜」の表現から着想を得て、馬琴が村雨の設定を考えた、ということなら、ありそうなことだと思います。

更新が遅い上に不親切なサイトですが、これからも楽しんでいただければ幸いです。

マック・ア・ルインについて 闇野哭龍 【2008/09/11 02:52:57】 [返信] [編集][削除]
初めまして。
サイト、興味深く拝見させていただきました。
所で、フィン・マクールの愛剣(槍)である「マック・ア・ルイン」なのですが、英語で調べていた所「The Re-Tempering of Mac a' Luin」という話の題がみつかりました。残念ながら話その物はないのですが、これがソースです。http://www.story-lovers.com/listsblacksmithstories.html
Re-Temperingというのが「打ち直し」なので、もしかしたら「槍から剣に作り直した話だろうか?」と思い、鍛冶屋とフィン、そしてマック・ア・ルインの物語を探していた所、フィンがマック・ア・ルインを手に入れたエピソードと思われるものがみつかりました。これが上記の話なのかはわかりません(内容は「打ち直す」という感じでもないですし、第一タイトルが「Song of the Smithy」(鍛冶場の詩)となっています)が、原文には確かにマック・ア・ルインと書かれています。
尚、そこに対応する英文には「Son of Surge」(打ち寄せる波の息子)とあり、他にもちらほら「マック・ア・ルインは『波の息子(Son of Waves)』という意味だ、とするサイトをみかけました。
『鍛冶場の詩』のソースはこれです。
http://63.249.123.11/neu/celt/pt3/pt340.htm

今の所インターネットのみでちゃんとしたソースを参照できていませんが、マック・ア・ルインという武器について理解を深める助けになればうれしいです。

では。


Re:マック・ア・ルインについて 赤銅のカゲロウ@館長 【2008/09/17 01:34:25】 [編集][削除]
闇野哭龍さん、初めまして。
興味深い情報、有り難うございます。

教えていただいたページ、少しのぞいてみました。
「The Re-Tempering of Mac a' Luin」の翻訳者らしい"Campbell"という人物は、
「Song of the Smithy」の収録される"Popular Tales of the West Highlands Volume III"(1890)の
J. F. Campbellと同一人物なのでしょうか。

このところ、掲示板にいただいた情報を十分に活かせておらず、申し訳なく思っています。
何とか時間を見つけて調べてみますので、気長にお待ちいただければ嬉しいです。
「マック・ア・ルイン=波の息子」だけでも、紙媒体で裏が取れ次第、サイトに追記するつもりです。


Re:マック・ア・ルインについて きよ 【2009/01/05 19:33:56】 HomePage [編集][削除]
 この武器は鬼門で、おいそれと手をつけられないでいるシロモノですが、少しばかり...

 フィンの剣マック・ア・ルインは、フィンガルの剣ルーノの子(岩波文庫『オシァン』p.18)に相当しますよね。
 巻末注には、ルーノはスカンジナビア(=ロホラン)の鍛冶屋の名とあります。

 "Song of the Smithy"でマック・アン・ルーンをきたえた鍛冶師は「リーバンの子ロン Lon MacLiobhann」ですが、キャンベルはわざわざ英語に意訳して「ファービシングの子ブレード(製作の子、焼刃)」と表記するので分づらい。
 上の歌では鍛冶が仕えたのは、スピーリー(?)と言う国(=スウェーデンのウプサラとされる)ですが、マン島の伝承だとオーラヴの剣マカブイン(?) Macabuin の製作者は、Drontheim(ノルウェーのトロントハイムでしょう)の暗黒の鍛冶(ダークエルフ?)だとのこと。
 この話はMoore著「The Folk-lore of the Isle of Man:」(1891年)に挿入されているようです、Books.Google にありましたが未読です。この書物はコンホバルの盾Ochainの記事で既に取り上げられていましたですかね。

 "Song of the Smithy" の異本には、他の勇士オスカル、キールティ、ディアルムトの剣の名が登場するようですし、 Mary Claire Randolph の論文によればオシァンの剣名も他の歌にあるようですね。(あえて名前は伏せておきますが、たぶんどの武器サイトでも未出だと思います。)


Re:マック・ア・ルインについて 水槌@館長 【2009/01/15 01:15:21】 [編集][削除]
きよさん、ご無沙汰してます。
岩波の『オシァン』は手元にあるので、
「ルーノの子」については追記しようと思いつつ、全然出来ていないですね。
「マカブイン」の話には和訳があるので、うちにもすでに載せていますが。

ケルト関係は修正中のままほったらかしになっている頁が幾つもあるので、
そろそろ体裁くらいは整えなければ、と思いつつ、なかなか思うようにいきません。


Re:マック・ア・ルインについて きよ 【2009/03/01 17:23:23】 HomePage [編集][削除]
スレが途切れたまんまおっぽりだしていて申し訳ありませんでした。あまり作業は進んでいませんが、ネット上では近頃アイルランドの伝承の電子テキストが増えてきた感じがします(Macalister 編『侵寇の書』など)。

『オシァン』というのは、どうにも厄介な資料ですね。1)岩波文庫版では正真正銘スコットランドに古来つたわる古歌だと言い張っていますが、一般的には大部分ジェームス・マクファーソンによる創作(悪く言えば捏造)だったというのが定論ですし、2)オシァンやその父フィンガルをスコットランドの王(本拠=セルマ)とし、アイルランドのフィアナ伝説群(本拠=Almu=アレンの丘)の設定と反するのもくせ者です。

 話をJ. F. Campbell が『Popular Tales ..III』に収録した『鍛冶場の詩 1』(Song of the Smithy 1)に戻しますが、まず第1節でフィアナの4勇士のことを
  1)Myself, and 2)Bound, and 3)Grey Earth,
  4) Fair's self was there, he was Bondage's son"
 「1)私自身と2)跳躍と3)灰色土
  4)束縛の息子、美自身もそこに」
と意訳名で呼ばれていますが、尋常に訳せば
 「1)私自身(オシァン)、2)オスカルと
  3)ドゥルグラス(キールタ・マック・ロナンのこと)
  それに4)フィン・マックールその人も」
のことです。

 第20節では「私自身」ことオシァンの剣は、
     "Ceard nan gallan" ケルド・ナン・ガッラン[?]
     "the Tinker of striplings"「若僧の工芸品」英名(意訳名)とあります。

 また『鍛冶場の詩 1』については、ほんの微妙に違うバージョンが、Gillies (1786年)によって出版されており、その異本ではオシァンの剣名は
   "Deire nan Colg" デーレ・ナン・コルグ[?]、
   "the end of anger"「憤怒の終焉(結末、結果)」
だとしています。キャンベルが、その当時でもこれは非常にレア本といっていますが、じつは Gillies 本はスコットランド国立図書館が提供してデジタル化されたものがネット公開されています(www.archive.org/details/seandainagusorai00gil "Ceardach Mhic Luin=ルーンの息子の工房" pp.234-6)。
 ところが別バージョン M'Callum 本(1816年) が、皮肉にもネット上にありません。
英語のみ版(books.google.co.jp/books?id=HfwFAAAAQAAJ)(www.archive.org/details/originalcollecti00mcal)は
あるのですが、そこには肝心の詩は見つかりませんでした。実はこの本には同1816年発行のゲール語付き版というものがあり、キャンベルの時代にはかなり出回っていたらしいのです。現在は、小さな版元(www.gaelicbooks.com/traditional.html)からBàrdachd na Féinneという題で復刻されているようです。

 なお19節には、なんだか所有者不明の固有名剣が挙げられますが、キャンベルが脚注に引用するM'Callumバージョンの1節や『鍛冶場の詩 2』等ではフィアナの他の勇士らの名に連なる剣名が登場することはお気づきかと思います。


Re:マック・ア・ルインについて 水槌@館長 【2009/06/30 00:45:38】 [編集][削除]
すっかりご無沙汰してしまいました。こちらこそ遅い返信で申し訳ないです。

『オシァン』は、神話・伝説の資料としては扱いづらいかも知れませんが、近代史の問題として捉えると、かなり興味深い題材のようですね。私もあまり深く付き合っていませんが、幾つか論文を読んだことがあります(もちろん日本語でですが)。

アイルランド関係は、加筆・修正が必要なページが多すぎて、新しいものに手を出している暇がない、というのが正直なところです。興味はあるのですが、時間と語学力が…。とりあえず、ゴーム・グラスのページの直しが、ようやく形になりつつあるので、来月中に更新出来ればと思っています。

近況報告(回顧と展望?) 赤銅のカゲロウ@館長 【2009/02/16 01:52:50】 [返信] [編集][削除]
この間、年が明けたと思っていたらもう二月も半ば。早いものです。「グラム」のページが一応書き上がったので、今度は「バルムンク」を、と思っていたのですが、何となく古い頁を読み返していたら、第2展示室の詳細ページがあまりにも酷いので、いくらかでもマシにしよう、と考えるようになりました。掲示板にたびたび関連情報を頂いていますし。

まあ、サイトを始めた頃の頁を「あまりにも酷い」と思えるのは、この4年半弱で、いくらかでも私自身が成長したということなのでしょう。そう考えると、るいさんの所にお邪魔させていただいていた頃は、如何にモノを知らずに書き込みをしていたか、という話になるわけですが…。ただ、あの頃があったからこそ、今のこのサイトがあるとも言えるわけで、私にとってはとても有意義な経験だったと思っています。

あの頃と比べると、最近は個人サイトでの情報交換自体が減っているような気がします。私のネット上での活動範囲はとても狭くて、その範囲内の印象でしかありませんが。検索エンジンの性能向上、関連書籍(それも非常に簡略なもの)の増加といったことが影響しているのでしょうか。ただ、うちは管理人がこんな調子なのにもかかわらず、情報を寄せてくれる人がしばしばいるわけですから、恵まれているのだと思っています。扱っている内容が特殊だから、というのもあるのでしょうが、何れにしても有り難いことです。

さて、話を戻して「第2展示室」についてですが、「ケルト系神話・伝説の武器」といういかがわしいタイトルは、さすがにもう止めようと考えています。アイルランドの神話を「ケルト神話」と呼ぶことには議論があるらしい、ということは、以前から知らないわけではなかったのですが、田中美穂氏の「「島のケルト」再考」(『史学雑誌』111(10)、2002年)を読んで、今更ながら「議論があるらしい」どころではないことを認識したからです。第2・3・4展示室を統合して、西欧でひとくくりにしてしまおうか、とも考えましたが、今の枠組みを全否定する気にはまだなれず、結局「ケルト語文化圏の〜」あたりに落ち着くかも知れません(大して変わってない…)。あと、中世アイルランド文学などで和訳のないものについては、「原文探して読」むのは無理としても、英訳くらいは探して少しずつでも読もうかと思ってます。

あと、めでたいことに、greenbardさんのサイト『ヘタっぴなアルコール蒸留』が復活したようです。次回更新時にリンクを貼り替えるつもりです。

お礼にw aibara 【2009/01/28 21:56:40】 HomePage [返信] [編集][削除]
武具系展示会情報ありがとです〜

おお、NEZ総帥がw
私も聞かれてw
で、「アンカラ武器」ですが、私の手持ちのシュメール文献の
良書「古代オリエント集」(筑摩世界文学大系1)
で「グデアの神殿賛歌」にアンカラありました。

テキストにはグデアにたいして
「もしあなたが『勇士の腕』であるアンカラ武器を注意深く扱
い」(O 21行)とありました。

イナンナの武器はよくわかりませんね〜


イナンナの武器? 水槌@館長 【2009/02/10 02:22:14】 [編集][削除]
こちらこそ情報ありがとうございます。
例によって遅い返信ですみません。

「アンカラ武器」、
そうするとイナンナ固有の武器ってわけでもない、ということでしょうか。
『シュメル神話の世界』を読んでいると「ミトゥム」も違うみたいなんですよね。

イナンナの武器、確かによく分からないです。

お知恵を拝借 NEZ 【2009/01/04 02:22:28】 HomePage [返信] [編集][削除]
明けましておめでとうございます!
ご無沙汰しております、神話同盟のNEZです。

さてさて、本日は水槌さんのお知恵をちょっとお借りしたいと思い書き込みしました。

最近、シュメール関係の本を読み始めてちょっと気にかかっているのですが、イナンナの持つ武器で「アンカラ」なるものがあるそうなのですが、どんな形状の武器(剣、斧など)なのかご存知ですか?

シュメール神話の「ルガルバンダ叙事詩」第二部「ルガルバンダとアンズー鳥」に名称が登場し、アラッカとの戦に苦戦したエンメルカル王が王子ルガルバンダを使いとしてイナンナからもらった助言の中にのみ名前が登場するようです。
ちなみに助言では以下のようにイナンナが話しています。
「(前略)・・・。またギシュシェシュ魚を捕らえて供物とし、イナンナ女神の武器アンカラの力を高めるならエンメルカルの軍勢はきっと勝利を収めるでしょう。・・・(後略)」

何か儀礼的なもので、実際にイナンナが持っていたか疑問に思えるのですが何かご存知ないでしょうか?

たまに顔を出したかと思えば質問してしまって、これは軽く腹かっさばかなければいけませんね^^;

それでは、今年もよろしくお願い致します。


イナンナの武器アンカラ 水槌@館長 【2009/01/15 00:55:20】 [編集][削除]
例によって返信が遅くてすみません。
もう一月も半ばですが、明けましておめでとうございます。

さて、ご質問の件ですが、その引用箇所、
岡田明子・小林登志子著『シュメル神話の世界』(中公新書、2008)の218頁ですよね。
私もつい先日読みました。

アンカラがどんな武器なのか私にもよく分からないのですが、
http://etcsl.orinst.ox.ac.uk/section1/tr1822.htm
上記URLにあるのが、おそらく『ルガルバンダ叙事詩』の英訳で、
頁のずっと下の方に、

the a-an-kara weapon, Inana's battle-strength

とあります。なので、"battle-strength"が何か特定の武器を指すなら別ですが、
武器としての具体的な様相は、そもそもよく分かっていないのではないでしょうか。
ちなみに、上記URLは、
小林登志子著『シュメル―人類最古の文明』(中公新書、2005)にも言及されていたサイトですし、
一応信頼できるかと。

あんまりお役に立てなくて申し訳ないですが、こちらこそ今年もよろしくお願い致します。


Re:お知恵を拝借 NEZ 【2009/01/18 01:59:50】 HomePage [編集][削除]
こんばんは。
神話同盟のNEZです。

ご回答ありがとうございます!
仰るとおり『シュメル神話の世界』の中の記述です。
やはり、形状などについては分かっていないようですね。

ちょこちょことまた調べてみます。
何か分かれば、またご報告致します。

どうも、お手数をおかけしましたm(_ _)m

あけまして greenbard 【2009/01/01 19:01:36】 HomePage [返信] [編集][削除]
おめでとうございます。
先日はどうもです。
カラオケの楽曲、ナイスチョイスです。
特にFFには痺れました。

今年もゆるゆると自分のペェスでやりたいと思います。
それにしても。
引用文を色変えるというのはいい手だなーって。
改めて思いながら。
ボクもそうしようかなー、なんて思いました。

グラムでググったら、きっと重さが出てしまって。
エクスカリバーみたいに面白い結果にはならないだろうなーって。
英語で検索したらそれなりに面白い結果が出るのかしら。
そんなこんなで。
非常にマニアックに邁進されているようなので。
ボクも負けないようにがんばろうと思いました。


Re:あけまして 水槌@館長 【2009/01/03 03:26:31】 [編集][削除]
おめでとうございます。
カラオケは普段ほとんど行かないのですが、greenbardさんの歌を一度聴いてみたいと思っていたので、参加してみました。
おかげさまでとても楽しかったです。

グラムはそうなんですよね。
例えば、「デュランダル」という名前のマンションは、(理由は分からないものの)明らかに剣の名前から名付けていると考えられますが、「グラム」だと、そうとは限らないので…。グーグル検索(のこの使い方)には、向き不向きがあるわけです。

ちなみに、先日、ニーベルンゲン伝説の専門家に"正体"がばれたばかりなので、北欧関係を更新するのは、かなり気が引けたのですが、今更恥じても遅いだろうということで。
(些細な間違いは見逃して、重大な間違いはこっそり教えていただけると有り難いです)

あと、マニアック、という自覚はあまりないのですが、こだわり方が変わっている、という自覚はあります。どう違うのか、と聞かれると返答に困りますが。


Re:あけまして toroia 【2009/01/06 02:40:10】 [編集][削除]
横レス申し訳ないんですが、水槌さんの"正体"ってバレバレではなかったですか? 実はずいぶんと前に何かを見て知ってしまった覚えがあるのですが。


toroiaさんへ 水槌@館長 【2009/01/15 01:28:30】 [編集][削除]
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

「何かを見て知ってしまった」っていうのは、怖い言い方ですね。ただ、色々検索した挙げ句に「水槌の本名は□□である」ということが知られるのは、まあ、構いません。私の本名及び略歴はネット上に公開されていますし。言いふらされたりするとちょっと困りますが。

問題はオフラインの知り合いに、私がこういうサイトをやっていることがバレることです。何となく恥ずかしいから、ってだけの理由ですが。自分からサイトをやっていることをしゃべったのは、家族を除くと三人くらいだと思います。

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