鳩山新代表の選出について 末延芳晴 【2009/05/19 14:25:11】[返信][削除] 民主党の新代表に鳩山前幹事長が選出されました。
小沢前代表の公設秘書が逮捕され、マスメディがいっせいに小沢バッシングを始めたとき、私は、小沢代表は、直ちに辞任し、民主党はお金にクリーンの代表を選び、来るべき衆院選挙に備えるべきだという趣旨の書き込みを行いました。それから2ヶ月余、様々名紆余曲折を経て、それでも確実に世論は小沢前代表から離れ、民主党に対する支持率もジリジリと下降線を辿り、このままで行けば・・・・と不安を駆り立てられました。
しかし、小沢代表が自らの意志で、大きな党内の混乱や対立を生むこともなく、辞任を表明し、一週間足らずでスムーズに鳩山代表を選んだことで、民主党は一応危機的状況を乗り切ったといっていいでないでしょうか。
代表選出選挙に関して、新聞・テレビ・メディアは、「世論は岡田を望んでいる」と盛んに書きたて、国民の意識と民主党国会議員との間の意識のズレを強調し、鳩山新代表のイメージダウンを図ろうとしていました。おそらく、メディアは、自民党の意向を以心伝心で受け止め、実に卑劣且つ巧妙に、鳩山民主党バッシングを展開したのですが、国民は冷静のその裏にある薄汚れた魂胆を見抜いていたようです。何より、新代表選出後の新聞各紙の世論調査で、鳩山新代表への支持率が麻生首相を上回り、民主党に対する支持率も、小沢辞任までは自民党に逆転されていたのが、それも一気に再逆転。新生民主党に対する世論の支持が顕著に打ち出されていました。そのことが、民主党員の選択が間違っていなかったことを、何より明らかにしていると思います。
今回の代表選挙でマスコミは、岡田元代表の若さとフレッシュさとクリーンさを盛んに言い立て、また自民党も「岡田の方が怖い」としきりに言いふらし、「岡田を選ぶべし」という方向に世論を誘導しようとしていました。
しかし、私は、選挙で一番重要なポイントは、政権交代が実現できるかできないかの瀬戸際で、代表に要求される器の大きさ、言い換えれば政治的見識の深さと成熟度、そして風貌のよさや胆力の強さという視点で、鳩山と岡田のどちらが相応しいか、党員が選ぶかどうかにかかっていると考えていました。
私個人としては、小沢代表の幹事長を務めながら、大連立の失敗による小沢代表の辞任表明騒動や公設秘書逮捕によるマスメディアによる大バッシング騒動を切り抜けてきたことで、鳩山幹事長の風貌や語り口、さらには全体から発するオーラのようなものから、この人が大きな政治家に成長・成熟しつつあることを感じ取っていました。
一方、岡田新幹事長の方は、小泉郵政選挙で大敗を喫した後、地方周りに精を出し、自民党の使う言葉でいえば、「汗を流した」ことで、相応に一回り大きくなり、それが地方の民主党員からの支持に繋がっていることをうかがわせくれれましたが、それでも、鳩山幹事長に比べると、及ばない。本気で、来るべき衆院選挙に勝利し、政権交代を現実の者にするためには、鳩山を選ぶべきだという気がしていました。
おそらく、民主党党員はその辺のところが分っていて、それで今回は民意に添えないが、ここは鳩山さんでということで一票を投じたのでないでしょうか?
代表選出選挙に先立って行われた両候補のスピーチでも、鳩山候補の方が存在感があり、成熟振りをアッピールしていたように思いました。特に、よかったのは、「愛の政治」「友愛の政治」という、普通中々恥ずかしくて口にできない言葉を堂々と使って、バラバラに分断されてしまった今の日本の社会に、思いやりのある政治を行うことで、心と心の絆を回復させ、「友愛」に満ちた社会を実現させたいと語っていたことでした。日本の政治家からはじめて、自身の生き様に裏付けられた「理念」を聞いた思いがしました。
外交防衛政策についても、小沢前代表の国連至上主義から離れ、国連中心主義へのシフトを提唱、できる限り自衛隊を派遣させないで、国際紛争の解決に当たりたいと語っていて、これならまあ、そんなに危険なことはない・・・・と少し安心させてくれました。
ただ、今後の問題として、新代表が本気で「愛」と「友愛」の政治の実現を求めるのであるなら、もう一歩突っ込んで「九条遵守」を言明して欲しい。「愛」と「友愛」の精神の根底、あるいは中心にあるのは、「九条」に体現される非暴力、絶対平和の思想であるはずだからです。
以上、思うところを記しました。
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