ランナー 空 【2008/07/27 01:21:59】[返信][削除] ベビーカーからのぞかせる小さな握りこぶし。
浴衣でよりそう二つの影。
下水道の工事で猛暑の中、地下にもぐり込む、若い人の声、大きな声で指示を出す親方さん。
年老いたお母さんの車イスを押す、娘さん。
そこに流れる静かな時間。
午後4時過ぎに通りすぎていく、ダウン症の方の満面の笑み。
夏の排気ガスに負けない、街路樹の緑。
そこにある、当たり前の幸福。
ただ、そっとしておきたい、かけがいのないもの。
それすら、こわされる厳しい現実。
ただ、静に時が流れていくのを、みな望んでいるのに。
それさえも壊されるなら、僕は守るさ。
いや神様が。
簡単なことじゃないのさ、こんな時代だと。
自分の幸福だけ求めて逃げ出したくもなるよ。
愚かな生き物だな、僕は。
君の笑顔でもう一度、時代に立ち向かえるようになるなんて。
自嘲しつつも、走り出さなきゃ。 |